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2月 8, 2026の投稿を表示しています

ハッテン場に迷い込んだ話

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 このお話は、まだ私が18歳か19歳の頃のことです。 当時の私は大阪のとある街のアパートに、一人で生活していました。 四畳半に三畳のキッチンが付いた古い 「木造アパート」 で、トイレは共同、お風呂はありませんでした。 お風呂は歩いて数分のところに 「銭湯」 があったので、毎日そこに通っていました。 田舎育ちで、 「銭湯」 に馴染みが無かった私でしたが、その広い浴槽、熱いお湯、高い天井など、開放的な 「銭湯」 は素晴らしく、その魅力にすっかりはまっていたのでした。 そのうちに、いつも同じ 「銭湯」 に行くのはつまらないなと思うようになり、私は自転車に乗って隣町に行ったり、休みの前日には思い切って遠くまで 「銭湯」 を探しに行ったりしました。 当時大阪の下町にはたくさん 「銭湯」 がありました。それぞれに特徴があって、中には歴史あるお城のような建物の 「銭湯」 もあったりして、私の 「銭湯」 めぐりは本当に楽しいことだったのです。 その日も 「銭湯」 を探しながら自転車を漕いでいた私は、ずいぶん暗くて寂しい街に入り込んでいました。 どこからかカラオケの音楽が聞こえてきたり、電車がカタゴト走る音が聞こえてきたり、いったいここがどこなのか、まったくわからないままでした。 そんな街の片隅に、ちいさく 「ゆ」 とかかれたネオンサインを見つけました。 「あったあった」 そのころはまだ携帯もスマホもありません。 行きたい場所を探すのは、自分の 「勘」 に頼っていたのですが、慣れてきた私にとって 「銭湯」 を見つけることは、そう難しくはありませんでした。 のれんをくぐり、番台でお金を払います。 番台ではオバチャンが座っていて (見慣れん奴が来たな) というような顔をしていました。 脱衣場には 「紋々」 を背負ったお兄さんもいましたが、もう私は慣れていたので、怖いとも嫌だとも思いませんでした。 服を脱いでロッカーに入れ浴室に進みますと、中は真っ白な湯気が覆っていて、隣にいる人の顔も見えないほどでした。 初めて来る 「銭湯」 ですから 「どんな設備があるのだろう」 なんて思いながら、とりあえず一番メインと思われる大きな湯舟に首まで浸かったのです。 気持ちのいい、よいお湯でした。 私は目を閉じて、ふーっと息を吐きました。 「あぁ、銭湯はいいなぁ」 私はそんなふうにリラックスしていま...

愛車とお別れした話

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 ちょっと古い話になるのですが。2005年に、私は車を買いました。 その車は 「スバルR1」 という軽自動車で、現在はもう製造されていません。 この車は軽自動車なのに4気筒のエンジンを積んでいて、660CCで64馬力を発生しました。 4WDで雪道でもガンガン走れました。 一応4人乗りではありましたが、後部座席はほとんど人が乗れる広さはありません。 私はこの車を気に入り、いろんなところにこの車で出かけました。   岐阜から仙台まで一晩で走りました。 丸1日かけて鹿児島までいったこともあります。 消耗品の交換はありましたが、この車は一度も故障をしませんでした。 そして私はこの車を、大切に2022年まで乗り続けたのです。 いつのまにか走行距離は22万キロになっていました。 運転席のシートが少し破れていましたが、エンジンは快調で、私はまだまだこの車に乗り続けるつもりでいました。 ある日、私はいつものように 「スバルR1] に乗ってでかけていました。 秋の朝、8時ごろだったと思います。 4車線の道路を走っていたとき、道は渋滞してのろのろ運転でした。 信号のない交差点にさしかかったときのことは、忘れることはできません。 突然右側の車線からこちらに向かって右折してくる黄色い車が目に入りました。 止まるかな止まるかなと思って見ていました。 しかしその車は全く止まることなく、ノーブレーキで私の 「スバルR1」 の右側ドアあたりに激しくぶつかったのです。 何が何だかわからないうちに、大きな音と共に私の 「スバルR1」 は路肩に押し出されるようにして止まりました。 ショックでした。 大切に大切に大切に乗ってきた私の 「スバルR1」 思い出のいっぱい詰まった 「スバルR1」 それが理不尽に壊されたのです。 私にケガはありませんでした。 しかし、事故のショックと共に強烈な怒りがマグマのように込み上げてきたのです。 路肩に止まった私は、加害者がすぐにやってきて、私に謝ってくるものだと思っていました。 その時に、全身から来る怒りを、その加害者にぶつけてやろうと思っていました。 しかし、いつまで待っても加害者はやってきませんでした。 5分経ちました。窓越しに見ると、加害者の車が10メートルほど離れた場所で、ハザードを点けて停まっているのが見えました。 「もう殺そう…」 私は車を降りました。...