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12月 14, 2025の投稿を表示しています

感謝しらずの女の話

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 12月になりますと、世間では 「忘年会」 のシーズンになります。 お酒をほとんど飲まない私でも、お誘いを受けたらできるだけ断らないようにしています。 一時期 「コロナ禍」 で寂しくなっていた繁華街や歓楽街も、人出が戻ってきているようです。 そんな12月ですが、私には遠い昔に経験した 「些細な出来事」 があり、それがずっと記憶から消えないでいます。 それがどのような出来事だったのか、お話したいと思います。 その時も12月の寒い夜でした。 私は職場の忘年会に参加しての帰り道、慣れないお酒で顔を火照らせて歩く 「美少年」 でありました。 「美少年」 というのは大げさですが、そのころの私は、まだまだ世間を知らない、ほんの 「子供」 だったのです。 たくさんの人が酔っ払って歩く歓楽街の道で、ひとりで道端に座り込む若い女性がいるのが、目に入りました。 歳は二十歳前後に見えるその女性は、おしゃれをしていましたが、どこかあか抜けない雰囲気を持った真面目そうな女性でした。 こんな真面目そうな女性が、たったひとりで歓楽街の道端に座り込んでいるのは危険だと思いました。 「大丈夫ですか?」 私はしゃがんで彼女に言いました。 すると彼女はチラッと私を見ると、急にすがるような目つきになってこう言ったのです。 「今、最爆(さいばく)に気持ち悪いんです」 この 「最爆(さいばく)」 といういいまわしは、現代ではほとんど使われなくなりましたが、当時の若い人がよく使っていた言葉です。 「最悪」 より上  「究極の最悪」 という意味です。 きっと慣れないお酒を飲んで気持ち悪くなったのでしょう。その気持ちは私にもわかります。 それにしてもこんな若い女性が、歓楽街の道端に座り込んだままでいるのは、ちょっと見過ごしにはできませんでした。 「だれか迎えに来てくれるひとはいませんか?」 私は、親か兄弟、友達で、迎えに来てくれる人がいたら連絡してあげようと思ったのです。 「○〇ビルの地下に△△ってお店があって、そこにK君という男の人がいるから、呼んできてくれませんか」 その女性は、割とはっきりした口調で私に言いました。 「わたし、F子っていいます」 最爆に気持ち悪いと言ったその女性は、私ににそんな図々しいお願いをしてきました。 「○〇ビルってどこですか?」 私は知らない場所の知らないお店に行って、知らない...

家の屋根についての話⓶

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 前回、家の屋根の 「形状」 についてお話をしました。 今回は屋根材の種類についてお話しようと思います。 私がお話しできるのは、今多く使われている一般的な屋根材についてです。 各メーカーがしのぎを削り、新しい素材の新しい屋根材を出しているケースもきっとあると思いますが、それについては知らなかったり勉強不足ということでお話できません。 さて、現在使われている一般的な屋根材というと、次の3種類が挙げられます。 ⓵ 「瓦(かわら)」 これには洋瓦、日本瓦など種類があります。 ⓶ 「スレート」 一般的にはカラーベストとも言います。 ⓷ 「金属屋根」 これはガルバリウム鋼板と言って、金属に錆びにくい加工が施されています。 では、それぞれの屋根材の特徴と、メリット、デメリットについてお話いたします。 ⓵瓦 【メリット】 高い耐久性があり、断熱性や遮音性も高いです。非常に長持ちするのでメンテナンスはほどんど必要なく費用は安く済みます。 【デメリット】 重いので地震に弱いといわれます。しかし、洋瓦は軽く作られているのでそこまでの心配はいりません。本格的な日本瓦は費用が高くなることが多いです。 「瓦」 は高温多湿な日本の風土に適応した優れた屋根材で、古くから格式のある建物にも多く使われてきています。お城やお寺がそうです。 ⓶スレート 【メリット】 軽量のため地震に強いとされています。また、色のバリエーションが豊富にあるので、凝ったデザインにも対応しやすいです。 【デメリット】 耐久性が最大の弱点です。定期的に塗装をする必要があります。だいたい 10年~15年毎 が目安です。 戦後の急速な住宅ニーズと施工が簡単なことから、時代のニーズに合って普及しました。コストが安く済む場合が多いです。 ⓷金属屋根 【メリット】 軽量で耐久性が高いのと、 緩い勾配 でも使用できます。太陽光パネルを乗せる場合も工事がしやすいです。 【デメリット】 断熱性に弱点があります。雨音が響きやすいともいわれますが、しっかり断熱材を入れることで解決します。あと、キズがついたりするとそこから錆びやすくなるので注意が必要です。 現代の技術により軽量化と錆びにくさを両立でき、近年普及が進んでいます。 このように、屋根材にもそれぞれいろんな特徴がありますが、他にも珍しい屋根材はあるんです。 それも1部ご紹介します。...

屋根についての話⓵

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 住宅の 「屋根」 は家の印象を大きく左右し、機能面でも非常に重要な意味を持っています。 今回の 「ちょっとためになる話」 は、住宅の屋根について進めていこうと思います。 【一般的な住宅の屋根の形】 屋根の形状は大きく4パターンに分けられます。 これからそれぞれの屋根形状の特徴や、メリット、デメリットについてお話していこうと思います。 ⓵切妻(きりづま):ふたつの斜面が棟で合わさる形状 【メリット】 雨漏りリスクが低いことが最大のメリットです。複雑な接合部や 「谷」 が無いため、雨仕舞がシンプルになるのでリスクが少ないのは間違いないところです。 また、構造がシンプルなため点検や補修がし易いと言えます。太陽光パネルの設置にも対応しやすいです。 【デメリット】 デザインの個性を出しにくいことが挙げられます。 一番よく見る形状なため、デザインにはひと工夫必要かと思います。そして外壁の面積が増えるなどが挙げられます。 ⓶寄棟(よせむね):四方向へ勾配を持つ形状 【メリット】 風に強いという特徴があります。四方に風が分散されるため、台風などには特に強いとされています。また重厚で落ち着いた外観になります。 【デメリット】 切妻に比べて、やや雨漏りリスクが高くなります。 ⓷片流れ(かたながれ):1方向のみに勾配がある形状 【メリット】 モダンでスタイリッシュな外観になりやすく、太陽光パネルを設置するのに有利です。 【デメリット】 屋根に振った雨水がすべて1方向に流れるので、大雨のときには注意が必要です。 あと、切妻と同じように外壁の面積が増えます。 ④陸屋根(ろくやね):勾配がほとんどない平らな形状 【メリット】 箱形のシンプルなデザインで都会的でモダンな印象になります。あと屋根の高さを抑えたいときには有利になります。 【デメリット】 わずかな勾配しかないので、排水不良などが比較的起きやすくなります。 それと屋根裏空間が無いので、夏場は屋根から熱が伝わりやすく、十分な断熱対策が必要です。 ご覧のように屋根の形状で家の印象は大きく変わります。 デメリットの部分が心配になる人もいらっしゃいますが、施工する側は、そうしたデメリットをちゃんと補って建てるので、さほど心配はいりません。 そしてもうひとつ、最近の住宅では、ほとんど見なくなった屋根形状があります。 それは 「入母屋(い...