シンボルツリーの話
11月も末になってきますと、いよいよ紅葉の季節です。山の木々が日に日に色濃くなっていきます。
木の中には、「常緑樹」と「落葉樹」があり、主に紅葉するのは「落葉樹」の方です。春には鮮やかな新芽が出て、夏は青々と茂るのですが、こうして秋になると赤や黄色に変色し、やがて散ってしまいます。
住宅に植えられることの多い「シンボルツリー」にも、「常緑樹」と「落葉樹」があります。
「常緑樹」で人気が高いのに「シマトネリコ」「ソヨゴ」「オリーブ」などがあります。
「シマトネリコ」は小さい葉が特徴で、成長が早く、和風、洋風、どちらにでも合わせやすいといわれています。
「ソヨゴ」は青々とした鮮やかな葉っぱで、目隠しにもしやすく、また成長がゆるやかなので、選定の手間が少なくて済みます。
「オリーブ」はあのオリーブオイルの原料の実が成るシルバーグリーンの葉が特徴で、洋風の家によく合い、また実も楽しめます。
「常緑樹」のメリットといえば、1年を通して葉が茂っているので目隠しになりやすく、景観が安定します。葉は少し落ちますが、落葉樹ほどではなく掃除も楽と言えます。
反対にデメリットを言うなら、植える場所によって陰になり陽当たりが悪くなる。季節の移ろいをあまり感じられないなどがあげられます。
では「落葉樹」はどうでしょう
人気なのは「アオダモ」「イロハモミジ」「ハナミズキ」などです。
「アオダモ」は樹形が整った美しい形になります。野球のバットの材料にもなる木です。
「イロハモミジ」は新緑の時期と紅葉の時期の変化を強く感じられます。
「ハナミズキ」は春に花が咲き。秋には実と紅葉が楽しめます。
「落葉樹」のメリットは、四季の変化が楽しめる。新緑 花 紅葉など季節ごとの表情が違います。また、夏場は日陰を作り、冬は日差しを入れる効果があります。
デメリットは、大量の落ち葉の掃除、冬は葉がなくなるので目隠し効果がなくなる。などでしょうか。
10年以上前に家を建てられたkさんは、「シマトネリコ」を玄関脇に植えられました。風にそよぐシマトネリコは美しく、表通りからの目隠しにもなっていました。
しかし、成長が早いシマトネリコは、今では優に2階のバルコニーを超えて、屋根まで届こうとしています。
kさんは植木の剪定などやったことがありません。それにそこまで成長したシマトネリコを剪定するのは大型の脚立が必要で、作業は危険が伴います。
やはりこまめに剪定して、2メートルくらいの高さに整えておけばよかったとおっしゃっていました。
先日、そのkさんに頼まれて、その伸びきったシマトネリコの剪定をお手伝いしてきました。高枝切りばさみが活躍して、シマトネリコはさっぱりした姿になりました。
切った枝は軽トラックいっぱいになりました。








コメント
その時「シマトネリコ」を植えていただきました。
木はどんどん成長し、2階の窓を超えて伸びています。もうこれ以上は伸びないでほしいと思います。
ブログを読んで、モミジのような季節を感じられる木もいいなーと思います。
もう一本植えてみようかと今思案中です。