雪の女王の話
数年に1回と言われる「寒波」がやってきています。
この数年に1回というのは、毎年聞いているような気がします。
だからなのか、あわてて対策をすることはありません。
「寒波」がくると雪が降ります。
私の住む岐阜県山県市は、毎年数回は雪が積もります。
最近の積雪はそれほどでもありませんが、以前はよく降る年もありました。
私が経験した今までで一番の積雪は、私の腰が完全に埋まるほどでしたから、80cmから100cmはあったでしょう。
そんな雪にまつわる「事件」を思い出しています。
これはもう10年以上前にあった出来事です。
その日も数年に1度の寒波がやってきていました。
夕方から雪が舞い始め、暗くなるころには吹雪になりました。
私は定時を過ぎたころ、会社を出ました。
私は会社から北へ北へと帰路につくので、進めば進むごとに、雪は激しくなります。
ワイパーはひっきりなしに動いています。
「今夜は熱い風呂に入って早めに寝てしまおう」
そんなことを考えてハンドルを握っていました。
ようやく家にたどり着いたのは、9時近かったと思います。
家について、上着を脱いだその時、私の携帯電話が鳴りました。
電話は知り合いの女性からでした。
そんなに親しい人ではなかったので、何でこんな時間に電話があるのだろうと不思議に思って電話に出ました。
「はい、もしもし」
「あっ、ちょっと車が雪に突っ込んじゃったので助けてくれる?」
「えっ、どこで?」
「○〇の交差点のところ」
つまり雪で車が動かなくなったので助けてほしいとの要請でした。
そんなに親しくない人がなぜ私に助けを求めるのか、ちょっと違和感がありました。
しかしロードサービスも繋がらなく、他に頼める人がいないというので、私はその人を助けるために、再び家を出て、吹雪の中を走り始めました。
その人が立ち往生している場所まで、優に1時間はかかりました。
もうほとんど車は走っていません。
雪と信号だけがぴかぴか光っていました。
その人が「立ち往生した」といった交差点に着きました。
相変わらず激しい吹雪です。
しかし、立ち往生した車は見当たりません。
私はその人に電話をしました。
「着いたよ。どこですか?」
すると電話に出た彼女はこう言いました。
「もう~ 遅いから他の人に助けてもらった」
なんやそれ
他に頼める人が居ないって言ってたやん
私はこれが「舐められる」ということなんだと実感しました。
それでも私は怒る気にはなりませんでした。
吹雪は一層強くなり、帰り道は思い切り遠く感じました。
コメント
筆者様はこのあと熱いお風呂に入ることは出来ましたか?
このあと熱いお風呂に入ったかどうかは忘れましたが、あまり女性に優しくするのは良くないことだと思いました。